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今日の夕日

大口海岸

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治療後、しばらくは3ヶ月ごとに経過観察で
鹿児島に診察を受けに来ますが
2年くらい経つと半年に1回になります。

自分が乳がんを患っていたことすら
すっかり忘れているくらい、
日常を取り戻しているのですが
経過観察で鹿児島を訪れる時は
さすがにちょっとドキドキします。

毎回エコーかCTどちらかの検査。
と、PET検査のデータを持って
植松先生の診察を受けています。

2年くらい前でしょうか、
ある病院でエコーをしてもらった時に
エコー技師さんが不思議そうに
「すごい、、、」
「ほんとにきれいになくなっていますね~」
言われました。

「ガンがあったあたりの皮膚が
ほんの少し硬くなっているけれど
上杉さんのは、ガンがあった痕跡すら
見つけられないほどきれいになくなっています。
ホントに放射線だけなんですか?
信じられない。。。けど何もないですね。
皮膚が厚く、硬くなっているのは、
その放射線のせいなんでしょうね」
と、本当に不思議そうでした。


標準治療を見て来たエコー技師さんにとっては
当然の反応だったのかも知れません。










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糸島 二見ヶ浦の海


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自由診療なので治療費は確かに高額ですが
切らずにノンストレスで治療を受けられること。
手術・放射線・ホルモン療法にかかる
時間と費用、何より精神的負担を考えると
決して高いとは思いませんでした。
私の場合、ホルモン療法は5年の予定でしたから
なおさらです。


私は通常の医療保険と、がん保険に
加入していたので
がんと診断された時点での給付と、
手術給付金(放射線もある一定の量を
超えると手術とみなされます)
入院給付金(これはがん保険と医療保険の両方からでます)
この3つがおりたので
保険で治療費はほぼトントン。
滞在費がかかったくらいでしょうか。


検査をしている段階では、
命かおっぱいか?
と問われれば、当然いのち。

生きるためにはしかたない。
と覚悟をした時期もありました。

でも大きかろうが小さかろうが
授乳期間中でなくても、
何かの役に立っていないとしても
いくつになっても女性である以上、
失えば、
あるいは手術によって形が変われば、
喪失感はあったと思います。


もう一つ言えるのは
QOL(クオリティオブライフ)


私が今回、このBLOGに書くまで
知らなかった方も多く、
「いつの間に?」と驚かれたくらい
1ヶ月弱、自宅を離れた以外、
その前後も、ほぼ普通に
仕事をしながら生活できています。
これって目に見えないところだと思いますが、
自分自身はもちろん、家族にとっても
とても大きな要素。






標準治療を全否定しているのではありません。
私が選ばなかった。というだけです。

それに、これしかない。というよりは
選択肢は多い方がいいに決まっている。

UMSオンコロジーだって万能ではないはずです。

ただ、がんと分かった時
よくわからないまま流されて
自分の命を、自分ではない誰かに
委ねて欲しくはないな。と思うのです。

少しでも後悔がないのは、
やはり自分でよく考えて選ぶ。
ということにつきる。
そんな気がするのです。



















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柘榴

これから真っ赤なザクロの実になっていきます


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鹿児島での滞在中、どうやって過ごす?






UMSオンコロジーには入院施設がありませんが
提携している病院への入院が可能です。


宮崎の友人に事前に
「保険に入っていれば入院給付金がでるし
結構、自由だから入院した方がいいよ!
出来たら個室がいいよ。」と聞いていたので
個室への入院を希望しました。


ずーっと、ホテル暮らしの方や、
ウィークリーマンションの方もいて
人それぞれのようです。



日々の治療と言えば、毎日
予約した時間にオンコロジーへ行って
放射線の治療をします。

1週間に1度の診察がある以外は
診察も会計も無く
数名の放射線技師さんたちが
照射をして下さる。ただそれだけです。

照射時間も短く、あっという間に終わります。

問題はそれ以外の時間をどう過ごすのか。

時間を持て余して退屈だったー!
という方もいるようですが、
私は、いつもが慌ただしかったせいか
こんなにゆっくり出来るなんて!
せっかくだからのんびりしちゃおー♪
と、完全に一人暮らし気分を満喫。


入院先からオンコロまで徒歩15分くらい。
待ち時間がその日によってまちまちですが
治療は約30分。
まっすぐ帰れば15分。
だいたい1時間半くらいで済んでしまいます。



私は早朝のお散歩、ストレッチを日課にして
前半は毎日のように市民プールに通っていました。
ジャグジーもある、立派なプールでしたよ。

本屋さんにはよく行きました。
購入した本を持って、
お気に入りのカフェでのんびり。。。
というパターンが一番多くて
時間を気にせず本を読み耽る。
あーなんて贅沢♡

あとは映画を観たり、ショッピング。
温泉はいたるところで入れますから、
近所にお手頃な銭湯を見つけて通っていました。

治療の後半になってくると、
皮膚の炎症に良くないからと言うことで
温泉・プール禁止令が出るので
なるべく前半に行くのがおすすめです♪
(私は滞在中、皮膚の炎症はほとんどなく
帰宅してからチョットだけなりました)


患者さんは、乳がん以外の方も
いらっしゃいますが
私の滞在中は圧倒的に乳がんの方が多く
ガンサバイバー猛者もいる中、
基本、ステージ1の私なんかは
ひよっこ扱いされていました。

同時期に入院した数人はひよっこばかり。
年齢も割と近かったので
美味しいランチを食べに行ったり
カフェに行ったり、
仲良くさせていただきました

4年前のことです。もしかしたら
情報としては古くなっているかも。
興味のある方はご自身で
確認してみてくださいね。




実際に検討されている方、これから治療される方は


も合わせてごらんになってみてください。

体験談や鹿児島での過ごし方など
事前に知っていると役に立つ情報が
入手出来ると思います。











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ところでUMSオンコロジーって?

ご存じない方もいらっしゃると思いますが
簡単に言うと、四次元ピンポイント照射の
放射線治療が出来る施設です。

独自に開発されたスーパーフォーカルユニット
という機械で、照射の位置を確定させて
ピンポイントに照射します。
(キャリアのある優秀な放射線技師さんの
チームの存在があってこそのフォーカルユニットです)

土日、祭日のお休みもなく、治療期間中は
毎日休まず照射します。

肉眼では見えないうえ専門家でも医者でもないので
確かなことは言えませんが、
放射線治療とは、
細胞が分裂して増える時に必要な遺伝子に作用して、
細胞が新しい細胞に置き換わる時に
脱落する仕組みを促すことで、
がん細胞を消滅させたり、少なくする治療法。
ピンポイントで叩くことで
正常な細胞へのダメージが少ない。
また、照射された時点で、
免疫細胞が認識できる程度に
(この時点でやっと反乱軍だとわかってくれる)
変化するらしく、自分自身の免疫機能が
上手く働いてなくなっちゃうんじゃないの?
と、思っています。


実際私は23日間の照射で
きれいさっぱりなくなりました。

ピンポイントであること以外は、
一般的な放射線治療と大差はないと思います。
放射線は放射線。
個人差はもちろんありますが
皮膚の炎症とか、
自覚はほとんどないまま治るケースが
多いようですが、放射性肺炎とか。
副作用も同じようにあります。



以上、あくまでも個人的な私の見解です。




あの樹木希林さんも治療を受けられています。


オンコロジーでは
卒業生の会が毎年行われていますが、
一昨年の10周年記念パーティでは
ご本人もスペシャルゲストとして参加されていたので
ご一緒させていただきました。


高台にある城山観光ホテルでの
夕日を見ながらのドリンクタイム

美味しいディナー

樹木希林さんや南果歩さんをはじめ
たくさんのゲストの方のスピーチや演奏

植松先生の演奏は大盛り上がり♪



大広間を埋め尽くす元・ガンサバイバー(笑)
こんなに明るい元・がん患者っているかしら。
と思うほど。楽しい夜を過ごしました。

翌日の朝、大浴場から見える
桜島から昇る朝日がとってもきれいでしたー!

鹿児島を訪れる機会があれば
城山観光ホテルでのご来光、おすすめですよ。














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am5:28 糸島 野北



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セカンドオピニオンの前後に
主人にも相談しました。


「自分でよく考えて、自分で決めたらいい。」


それだけー?


「治療するもよし。
しないという選択もあるだろう。
するとしたらどんな治療をするのか、
よく考えて決めたらいい。
僕は君が決めた事を
全面的にバックアップする。」


ふ~ん。


冷たく聞こえるかもしれませんが
(実際ちょっと寂しい気もした)
私の気持ちを尊重してくれていること。
信じてくれていることが嬉しかった。



私は、自分で考えて
自分で決めなければ
前に進めなかった。



セカンドオピニオン後、
オンコロジーの待合室で感じた事、
植松先生の印象などを話して、
「やっぱり、行こうと思う」と言うと
本当に何も言わず送り出してくれた。





たまに、こういう選択をすると家族に反対された。
という話を聞いたりするけど、
主人も母もみんな、私の周りの大切な人たちは、
誰一人私を止めなかった。

すごく心配をかけたけれど
ただただ見守って協力してくれたことに
とても感謝しています。




そして、約1ヶ月分の滞在準備をして、
いざ鹿児島へ!!